一人ひとりのアレルギーに合わせた
完全オーダーメイドのケーキを
数多く手がける“ひとさじのとびら”

私たちの一番のやりがいは、
「ひみつのひとさじに出会えてよかった」
「ひみつのひとさじのお菓子なら食べられる」
そんなふうに、お客さまに喜んでいただくこと。
この強い信念を持ち続けるのは、
オーナー兼パティシエの
ある出来事から始まりました。


フランス、パリのインテリアデザインの学校を卒業。
留学中にホストマザーから家庭料理やお菓子の作り方を教えてもらったり、フランスの様々な地域や隣国を旅する中で、はじめて出逢う郷土料理や美しくて美味しい数々のお菓子にすっかり魅了されました。
帰国後は、大手建築会社にインテリアデザイナーとして勤務しながら、料理研究家の山名幸子氏より和洋中のお料理やお菓子を学びました。その後、ABCクッキングスタジオの製菓部門と製パン部門でお菓子とパンのライセンスを取得しました。
そんななか病院で告げられたのは、5人に1人が亡くなるような病気でした。
幸いにも一命を取り留めたものの、病院の先生からは「砂糖を摂取しすぎると再発のリスクが高くなります。これからは甘いものを控えた方がいいですよ」と。
しかし、大好きなケーキやお菓子を諦めることができず、悪さをする白砂糖や添加物を使わずに、体に害を及ぼさない美味しくて見た目が可愛いお菓子を自分で作ってみようと試行錯誤を重ねました。
1年後、思い描いていた理想のフワフワのシフォンケーキが焼き上がりました。
今でも参考にしているフランスで出会った洋菓子のスケッチ
嬉しくて、お世話になっているクリニックの院長先生と看護師さんたちに試食していただいたところ、
「多くの患者さんが甘いものを食べたいとおっしゃるのですが、私たちはその度になるべく甘いものは控えてくださいと言っています。でもこのお菓子なら、そんなことを気にせずに食べてもらえますね。食べたい患者さんはたくさんいらっしゃると思うので、その方たちのために是非作ってもらえませんか?うちのクリニックで販売しましょう」と言っていただきました。
さっそく看護師長さんと相談し、クッキー数種類とシフォンケーキを週1回販売することになりました。
しばらくして、遠方にお住まいの患者さんから「私は北海道に住んでいるので、ここには3か月に1度しか来られません。でも、このシフォンケーキがどうしても食べたいので送ってもらえませんか?」という嬉しいメッセージが。
看護師長さんに伺うと、「その様な方は他にも大勢いらっしゃいます。オーダーを受けて全国に発送できるシステムがあれば良いですね。」とのこと。
そこで、オーガニックの材料を使った低糖質のお菓子のアトリエ「ひみつのひとさじ」と、アレルギーにも個別対応する完全オーダーメイド型「ひとさじのとびら」の2ブランドを立ち上げ、オンラインショップで販売を始めました。

当時、砂糖不使用のケーキを探して食べてみましたが、納得できるものに出会えなかったんです。
砂糖不使用やオーガニックのお菓子は、見た目が無機質だったり、色も単調でパッケージも可愛くないなど、お菓子を前にした時のウキウキした気持ちや、食べる時のワクワク感が私には感じられませんでした。
その時に考えたのは…
例え、食べるものに制限があったとしても
・「お菓子の"あの"ワクワク感を」感じてほしい。
・普通のお菓子と変わらない"可愛らしさと美味しさ"を届けたい。
・制限があっても食べる喜びを忘れないようなお菓子を味わっていただきたい。
そんな思いから、今も
見たときに"可愛い!"と感じて、
食べたときに"美味しい!"と感動する
お菓子を追い求めて、ひたすらに作り続けています。
アトリエのミラベルと